モテる社会見学

この世は常に学びに革命が起きている。世の中に創造されていないものに着想と実装を。

【モテるイノベーション】「イノベーション力」を高めるのに必要なことは「分解力」

はじめに

子供の頃、分解することに興味を持ったことはないだろうか。中でも電化製品は凄くワクワクしたことを今でも覚えている。壊れて使えなくなった電化製品を分解し、どんな仕組みで動いているのか、もしかしたら修理できるか、もう一度組み立てなおせられるかなど好奇心を持ちながら、ネジでガッチリと固定されている堅牢なガワ部分をまるで宝箱を開けるかのように外していた。しかし、自身を振り返って気付いたことはそれは「分解」ではなくただの「破壊」だったことである。「分解」は字の通り、「分ける、分かる、解る」なのである。又、「破壊」の思い当たる節としては、修理ができないどころか組み立て直すことすらできなかったことだ。同様に「企画力」を高めるのに必要なことは「分解力」なのだ。分解された企画書か破壊された企画書なのかは一目瞭然だ。

分解の目的は本質の整理

分解の目的とは今ある状況をできるだけ理解することである。電化製品のガワを空けてみると、想像もしなかった部品がいくつも出てくる、それらの部品がどういう役割を果たしているのか知る必要があったのだ。世の中も蓋を開けてみると、色々な実情を発見することができる。自分なりにテーマを見つけて分解しても良いし、クライアントからの課題について分解してもよい。とにかく分解力を身に着ける練習をしてみる。練習方法としては前述の通り元通り組み立てられるかを意識して欲しいし、課題を是非みつけて欲しい。電化製品であれば故障場所にあたるかもしれない。

分解は新たな価値の発見ができる

前述では電化製品と世の中をまるで同等かのように扱ったが、実は電化製品と世の中をそれぞれ分解した際、大きな違いが出てくるのだ。例えば自身は電化製品が詳しいわけではないのだが、洗濯機を分解しても洗濯機以外の物を作ることは不可能に近いし分解前後の価値は同じである。一方で、世の中の物事を分解してみると、いろんな発見や仮定ができるのである。そしてその発見や仮定が新たな価値となることがある。ずばりそれが「企画」というものにあたる。つまり企画はどれだけ分解したかで決まるのである。

具体的な事例を参考にし実践力をつける

これまでは、概要ばかりを述べてきたが、実際に、分解力が非常に高い人たちの企画や仮定を閲覧できる書籍を紹介したい。内容自体に勿論学びや発見はあるのだけれど、彼らの分解力から発想される課題の抽出や仮定、アウトプットまでの思想の作り方やアイデアに至るまでの文脈を是非堪能してほしい。毎月テーマが設定されそのテーマに則った各々の思想や課題の抽出、アウトプットが盛り込まれている。各々と雑多に紹介したが、かなりの有識者や学者、専門家などなどである。

分解とは物事の捉え方と整理する作業である。

誰かの企画書を見ていると、オリエンを整理したかと思いきやすぐさまコアアイデアにジャンプしている企画書が散見される。要は何も分解されていないのである。クライアントなりが提示してきたオリエンを復唱してページを稼いだ資料はクライアントにとって正直だるい。必要なのはオリエンをどのように捉えて分解したかなのである。この分解した内容を提示することでクライアントも知り得なかったものごとを提示するのである。この分解力が高ければ高い程、コアアイデアやアウトプットへの期待値は高まる。

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