はじめに
青い空が少しずつに高くなり日差しも強くなっていくことを実感する頃、夏の自己肯定感を超越する準備をしよう。すごそこまでやってきている積乱雲が登場する前にまずは足元の準備をするのは如何だろうか。アーバンクラシックの性質をもつパラブーツのパシフィックは、大人の夏を開放し自己肯定感を超越するモテる狙い目サンダルなのだ。それにパラブーツじゃないといけない理由があるのだ。
Paraboot(パラブーツ)PACIFIC(パシフィック)のルーツ
パシフィックはグルカサンダルにカテゴライズされる。グルカサンダルは英国陸軍の傭兵であるネパール人兵士、すなわちグルカ兵がかつて履いていた革製サンダルがルーツとされている。甲部分にレザーテープが編まれ互いに縫合され、通気をうながすオープン部分を有するデザインで、サンダルながら普通の靴のようにつま先とかかとを革でくるむ構造となっており、履き口に沿ってバックルとストラップで足をしっかりと固定することが可能。ソールには自社生産の「SPORT SOLE(スポーツソール)」を使用しており、クッション性や屈曲性に優れスニーカー感覚の快適な履き心地を兼ね備えている
メイド•イン•フランスに価値観を凌駕される
長く使えて、履き心地がよいことを体感すると実感できる。理由はSaint Jean de Moirans工房では、グッドイヤ-製法、ノルヴェ-ジャン製法、そして一部ブレイク製法の靴が製作されています。必要な手作業は150工程余り。1908年創立当時そのままなのだ。そして、一世紀以上もの間、パラブーツは職人芸を支えるツールを守り続け、貴重なノウハウを保存してきました。その功績ゆえに、Richard Pontvert(リシャール・ポンヴェール)は無形遺産企業“Entreprise du Patrimoine Vivant”の登録を受けているのだ。Saint Jean de Moiransにある工房に在籍する裁断師、縫製師、仕上師たちは凄い人たちなのだ。
リペアメニューもここまで充実しているのは類まれ。職人芸は留まることを知らない。
前述に補足して、そもそもパラブーツは長く履けるようにも作られていて丁寧に履くと余裕で10年は履ける代物なのだが、リペアメニューも充実している。
ソールからタグ、補強材、縫製など何から何まで外部委託せず自社完結して生産している為、自社完結でリペアできるのである。つまり一生モノの狙い目サンダルなのだ。
時流より我流のシルエットで一生定番アイテム
言語化にするには凄く難しいのだが、パラブーツには控えめだけれど特有のデザイン性が各所に見受けられる。この特有のデザイン性が一世紀以上も愛されてきた。つまり一生定番アイテムなのだ。一生定番アイテムだからこそ長く履き続けられる仕様やデザインが守られてきたのであり、それは誰もが共感できる価値なのだ。