モテる社会見学

この世は常に学びに革命が起きている。世の中に創造されていないものに着想と実装を。

【モテるイノベーション】課題がない時代に課題を着想し実装する方法

f:id:PRBOOK:20210830112643j:plain

星屑から新しい星を発見する悦び

 

新しいモノやサービスを、マーケティングして、プランニングして、開発して、営業して、世に広めるためのプロモーションをする一連の流れの中で、新しい商品やサービスにどれだけの需要があるかなんて、どれだけ市場調査しても、明らかに判明させるすべはない。しかし、新しい市場を作ることは出来ると断言できる。
何故なら、世の中の潜在意識は常に増え続け、マイノリティ(少数者・少数派)からマジョリティ(多数者・多数派)へと拡がる現象は、まるで宇宙が拡がり続けるくらい天文学的なレベルで未知数なのだ。
企画や開発、マーケティングなどに携わる我々にとって、この天文学的な未知数のマイノリティな潜在意識を発見することこそが、この上ない楽しみではないだろうか。まるでこれまで誰も発見しなかった星や星座を自分が最初に見つけられたかのように。

課題がない時代の到来

戦後から「モノ単体」の時代、「モノ×デザイン×質」の時代、「モノ×デザイン×質×コト」の時代へと移りゆくなかで、「モノ×?」と、いよいよ組み合わせる素材がなくなり、コモディティ化が加速し、やがて供給過多となり、世の中は何も求めなくなってきていることが世の中を見渡すと実感できる。
それなのに、企業は立ち止まれず、次々と開発し、とにかく、世の中に目一杯、流通させようとするのである。
依頼者からこのようなセリフを聞いたことはないだろうか。「他者との違いが取り立ててない」、でも「世の中に深く刺さりたい」、なので、「いい感じにプロモーションしたい」、最後に、「何か考えて」と。
またかと思う程、最近よく耳にする言葉である。この言葉は、最初とてつもなく恐怖だったのに、今はあくびが出そうになる。つまり、他者との差別化が出来るほど、訴求パワーがないのである。それにも関わらず何としてでも世の中に流通させたいので「いい感じ」の流通の仕方を求めているのである。持続性のないモノやサービス達が、持続性のないコミュケーションを使って、色んなものと一緒くたに、ただの空気と化していくのを眺めたり、腑に落ちず、そろそろうんざりしている。

感情の気付きはマイノリティ(少数者・小数派)のはじまり

 

そんなことを考えながら空を見上げていると、ふと思った。何故、雲の流れや、星空、海辺の波や波音は飽きないのだろうと。
時にはそれらを求めて異国の地に赴き、その時間を楽しむことがある。つまり、これらは持続性のあるモノやサービスだったりするのだが、
こんな下らないこと考えているのはもしかすると自分だけなのか、他にも考えている人がどこかにいないのだろうかと。
さらに、自分の感情というのは意外とよく分かっていない。ひとりで考えていても整理ができないが、人と話すことで、自分の口から出た言葉が自分の脳に感情を理解させることがある。
このように自分だけの考えやそこに備わる感情というものが、誰も自分のことを理解できていないことが沢山あるのである。
そう考えると、感情の気付きはマイノリティのはじまりと言える。

マイノリティは市場を生みマジョリティと化す

 

マイノリティはやがて、人とコミュニケーションをとることによって、他者と同期し、様々な現象が起きるのである。
こんなの欲しい、こんな体験がしたいと自分で自分の感情を理解した自分は他者とコミュニケーションをとることで同期し、世の中にないモノやサービスを自ら生み出すケースも多々ある。
例えば、昔はSNSというサービスや自撮り棒なんてものはなかった。各々が携帯電話をどこかに立てかけたり、目一杯手を伸ばすなど工夫しながら渾身の一枚を撮影し、撮ったデータを見せあったり、データ送信をしていたのである。
この現象こそ、マイノリティはじまりであり、やがてInstagramや TikTokなどのサービスが生まれマジョリティ化として行ったのである。
つまり、もともとは、誰かが写真を撮って誰かに見せたいという感情からはじまったのである。

小さな現象を商品やサービスに乗せてみる

 

最後に実践方法をお伝えする。
この実践方法は凄くシンプル過ぎて拍子抜けされる方も多いが是非ご一読頂きたい。またこれはあくまで、アイデアの出し方の一例としてのご参考にして頂きたい。
早速であるが、クライアントから「他者との違いが取り立ててない」、でも「ターゲットに刺さりたい」、なので、「いい感じにプロモーションしたい」、最後に、「何か考えて」と決めゼリフを告げられたとする。
その商品の様々な情報をひとしきり終えたあと、世の中の個人単体及び、マイノリティな現象を抽出してみる。ターゲットが定められているのであれば、その年代の人々の行動や現象を抽出するとよい。そして、それらの行動や現象を見て、自分の感情に気付き、クライアントが提示したモノやサービスに乗せてみると、どのように世の中は変化しそうか想像してみるのである。
そして、その想像はどのようなコミュニケーションを生み出し、社会にどのように接続できるのかを考えるのである。

世の中は常に自分の中にある

 

前述からわかるように、マイノリティのミニマムは自分や他者の単体のみであり、自分や他者の感情を分析する方法としては、感情を整理することや、他者が起こす行動や現象を注意深く観察したりコミュニケーションをとることが世の中の課題を見つける効果的な方法である。つまり、世の中は常に自分の中にあるという意識を持つことで、世の中の見え方がかわり、社会との関わり方も変わってくるのではないだろうか。
もしかすると今夜、空を見上げると、星屑の中から新しい星を見つけられるかもしれない。

オススメの関連著書

 

関連記事

 

【モテる企画書】企画書とは表現を作ることではなく現象を創ること。現象を創る思考方法について。

prbook.hatenadiary.jp